クールなフォント: IBM Plex

今回紹介するクールなフォントは「IBM Plex」です。

IBM Plexは、2018年に世界的に有名な会社IBMによって開発されたコーポレートフォントであり、オープンソースのフォント・ファミリーです。

開発に至った経緯

創業から100年以上もの歴史があるIBMでは、コーポレートフォントとして50年以上に渡ってHelveticaを使用していましたが、ライセンスに毎年100万ドル(約1億1000万円)以上のコストがかかっていました。その為、IBM Brand&Experienxeチームは、Helveticaに取って代わるような「IBMのブランド精神と歴史を捉え、印刷物・ウェブ・モバイルインターフェースでも読みやすく、国際的に通用する書体」を目指して、IBM Plexを開発したそうです。

多言語に対応

開発までに約2年の期間を経て綿密に設計されたIBM Plexは、英語・フランス語・ロシア語の他、アラビア語、タイ語など実に多くの言語に対応しています。公式サイトによると、 2020年までに日本語・中国語・韓国語に対応する予定だそうで、Helveticaに取って代わるような次世代のスーパー・フォント・ファミリーと言っても大袈裟ではありません。

IBM Plexの特徴

IBM Plexは、現代的であり汎用性が高いフォント・ファミリーですが、IBMのコーポレートフォントでもある為、IBMならではの特徴のあるグリフがいくつか存在します。IBM Plex Sansを例にすると、中でも目立っているのが"M"です。

公式サイトでも解説されている通り、“M"の交点部分に尖りがあります。IBMのロゴを見て頂ければ分かると思いますが、Mの部分がIBM Plex同様に尖っています。

©Copyright IBM Corporation

有名なサンセリフ書体「Futura」を彷彿とさせるような鋭利部分は、長年IBMがコーポレートフォントとして使用していた「Helvetica」には、見受けられない特徴です。その為、IBM Plexの数あるグリフの中でも特に"M"は、IBMのブランドイメージを最大限に表現したグリフと言えます。

他にも"l”、“Q”、“g"は、独特なグリフです。

2019年4月には、一つのファイルであらゆる太さ、幅、高さ、ウェイトなどを変更する事ができる次世代のフォント「Variable Font」(バリアブルフォント)をリリースしました。 これにより今後IBM Plexを採用する場面がさらに増える事となり、まさにスーパー・フォント・ファミリーと呼べる存在となりました。

「IMB Plex」は、Adobe Fonts、Google Fontsでの使用や、Githubでも配布されているので、興味のある方はぜひ覗いてみてください。きっと「IBM Plex」のクールなルックスに一目惚れする事間違い無しです。