ロブスター

独身者であれば身柄を確保され、とあるホテルへと送られる世界。そこでパートナーを45日以内に見つけなければ、自身が選んだ動物に姿を変えられて森に放たれてしまう。そのホテルにシングルになったデヴィッド(コリン・ファレル)が送られ、パートナー探しを強いられることに。期限となる45日目が迫る中、彼はホテルに充満する狂気に耐え切れず独身者たちが潜んでいる森へと逃げ込む。そこで心を奪われる相手に出会って恋に落ちるが、それは独身者たちが暮らす森ではタブーだった。

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「ロブスター」は、2015年公開のSF&ロマンス映画。アカデミー賞の脚本部門でノミネートされ、カンヌ国際映画祭において審査員賞を受賞した本作は、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で話題のヨルゴス・ランティモスが監督を務め、キャストは、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリーなどが起用されています。脚本が評価されている本作は、独身者であれば捕まり強制的にホテルに連行され、そこで一定の期間内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられるというとてもシュールなストーリーです。そんなシュールなストーリーの為、序盤から思わず笑ってしまう場面が数多くあり、随所で流れるクラシック音楽と上品な衣装が、よりシュールさを増す特効薬となっています。

序盤からシュールな要素が盛り沢山で、主人公のデヴィッドが連れている犬がまさかの兄という設定や、独身者だといかに社会的に不利なのか独身者の前で強引に実演し説得する場面には、笑わざるを得ません。さらに、 ジョン・C・ライリーが滑舌の悪い男役という設定、足の不自由な男が鼻血が出やすい女の気を引く為に、鼻血が出やすい体質を装い見事カップル成立となるあたりもシュールさが満点でした。一番ツボだったのが、独身者のレジスタンスがホテル近くの森に潜んでいるという設定と、そのレジスタンスを狩った人数で残りの日数が延長されるシステム。支配人のパートナーである男性がヒッチコックに似ているのもGoodです。

UniFrance

本作の監督がヨルゴス・ランティモスと言う事で、終始安心して映画を見る事ができました。ストーリーが近未来の設定ですが、本当にこんな世界があるかと言われれば、なさそう。しかし、いずれ少子化が進み人口が急激に減少すれば、ありえるかもしれません。私は生涯独身でいくつもりですが、50年後くらいの未来でこんな制度があれば、私なんかの独身貴族気質の人間は、速攻で動物に変えられそうです。映画では変身する動物を選べるのですが、支配人の「なんの動物になりたいか?」との質問に、デヴィッドは100年以上も生きられ貴族のような高貴さが感じられるなどの理由から「ロブスター」と答えていました。私は全く思い浮かびませんでしたが、強いて挙げるならばワシ…(鷲鼻です)

これを機にみなさんも、本作のような事態に備えて変身したい動物を決めておくのもいいかもしれませんね。

JustWatch

終始流れるクラシックがとても心地良く、衣装やカメラワークなども音楽を意識した作りになっていました。結末はロマンス感が満載でしたが、長めのワンカットからクレジットが出るタイミングが完璧で、ヨルゴス・ランティモスのカメラワークのセンスには脱帽です。


本作のストーリーはシュールでコメディ要素が強い為、一見コメディよりの映画なのかと思わされますが、中盤から結末にかけてのロマンス&アートな展開に圧倒される事間違い無しです。綺麗なシーンの数々や、上品なクラシック音楽にも注目の映画でした。これを機にぜひ映画をご覧になって、独身生活を楽しみましょう!